性質のはなし

 

また教習所へ通いはじめた。

3ヶ月ぶりだ。

 

車に乗ることも法律の勉強もきらいではない。

たぶん好きだとおもう。

ただ、いくと1回につきキャンセル待ちで
半日以上の時間がかかるので
大きな仕事を終わらせるまでいけなかった。というのと、

教習所は学校だから、自分以外の人々のペースに合わせて

行動しなければいけない。

わりきって、感情も感覚もシャットアウトしテキパキと行動しないと

学習できないシステムになっている。

それが自分にはきつくて(大概のひとにきついと思うが)

行くとへとへとに疲れきってしまう。

 

例えば、喉が痛くて肌寒いからと首に布を巻いていたら

「布がハンドルに巻きつくかもしれないからそれは取りましょう。

みんなに伝えていることだから例外はあり得ない。

取らないと教習を受けさせない」と言われる。

どう考えてもこんなにきつく首に巻いてる物がひとりでに

ハンドルに巻き付いてゆくとは思えない、と思うし言うのだが、

言われた通り従わないと、何も教えてもらえない。

ここで重要なのは「とにかくここでは教官は絶対だから従う」

という規律であって、「目の前の状況をそれぞれで把握し判断し、

己の責任でもって考え行動する」というのは許されない。

ああそういうのが心底イヤだから、いま絵描きやってるんだけどなあ、と

その都度立ち止まって、じっと考えてしまう。

「そういうものなのだ、ここは」と考えをストップさせないと

学ぶことができない。そのことに多大なエネルギーをつかう。

 

でも、ここに通うことを決めたのは自分だし、

時間にしたらこれも人生のうちのほんの一瞬だ。

それに、ああ、本当に、わたしは、わりきれないところばっかり

せっせと寄せ集めて仕事してるような人間なんだなあ…

というのを、改めて確認できてよかったとも思う。

勉強自体は好きなんだし、あとちょっと。

やるとなれば、一気にやりたい。

 

がんばろう。