御蔵の森

 

 

イルカにも会ったが、御蔵島は森が素晴らしかった。

稲根神社と御代ヶ池へ行った。

タルコフスキーの「惑星ソラリス」にでてくる、地球そっくりだが地球ではない、

誰かの記憶の中にしかないような、あたたかい夢のような森だった。

 

何を聞いてもとても詳しく答えてくださるガイドさんに、

土の上を這うヒルを見て

「…ヒルは、なにを食べてるんでしょうか」

と、思いつくままにつぶやいた事柄に

「なんでしょうね。なんだろう、わかりませんが、調べておきます!」

と、すかさずボールペンでご自身の腕に

「ヒル えさ」と達筆に書き込んでらっしゃった

ガイドであり画家の樋口薫さん、ありがとうございました。

御蔵の森の木にのぼって、日がな1日スケッチなどしてらっしゃるとのこと。

それは…画家の憧れだなあと、想像するだにうっとりとしたことです。

(私自身は虫が苦手なもやしっ子なので想像するだけですが)

 

最後に、一緒に行った友人B。

「いやあ、リフレッシュできた!すごいよかった!ありがとう!」と爽やかに言い放って

去って行ってくれたのが、なによりもよかった。

 

と、ここまで書いてきて思ったが

あまりに全てがシンプルに素晴らしかったので、

言葉で書くことはそんなになかった。