「ええ。確かに。ええ。私は厳しいです。
さっきからグチグチと嫌な野郎だと皆さん思っていることでしょう。
ええ。私はそれでかまいません!そう思われることも私の仕事です。
それで皆さんの運転マナーとモラルが向上するのであれば、私は鬼になろう。
そう覚悟を決めて、私はこの教習の仕事に就きました。
…そうして、私、この仕事30年やっています。
30年もやっているとね、いろんな生徒に出会います。
あるときはアンケートに、こう書いた生徒がいました。
「最初は、なんて恐い先生だろうと、正直先生のこと嫌ってました。
でも、教習が終わる頃には、ああ、あれはやさしさだったんだな、と
思うように…………っ……、」(目頭をおさえる)
すいません、変な話になってしまいましたね。
私が言いたいのはつまり」
というような教習の先生の物まねをやると、夫にうけるので
ときどきやるようにしている。