某日。
某、怪談誌のうちあわせ。
「実はぼく、こわい話がすごくすごく苦手だから
デザインはしてるけど、出来上がった怪談誌、もらっても読めないの…」
と、デザイナーさんがカムアウト。
「実は私も、こわい話がすごくすごく苦手なので
挿絵は描いてますが、出来上がった怪談誌をいただいても、
棚の奥深くに隠してしまうので、読めないのです…」
と、その流れで私もカムアウト。
編集者は苦笑い。
作ってるデザイナーさんもイラストレーターも
こわくて読めない怪談誌。
ある意味、すばらしいような。
某日。
「私自身はそういうのまったくわからないんですけどね、
知り合いに守護霊が見える人がいまして。
その人が言うには、私のうしろには河童がいるらしいんですよ」
という話を、道すがらに、聞く。
「河童に、守られているのですか」
「そうらしいです。他の、霊視が出来る方にお会いする機会もあったのですが
まったくそんな話はしていないのに、その方にも
あらあなた、うしろに河童がついてるのね、って言われたんですよ」
「そうですか、河童が」
「ええ、河童が」
そんな話をしていたらあっというまに駅に着いたので、
その方と手をふりあって、お辞儀をしあって、別れた。
この人には、河童がついてるのだなあ、と
じっと眺めながら、見送る。
某日。
友人が、彼女の夫とともに展示に来てくれる。
夫君は、在日7年の英国人。
最近、彼は「ぼのぼの」を好んでよく読んでいる、とのこと。
「ぼのぼのは、いい。オモシロイですね。
ニッポンの、カワイイぶんか、わたし、だいっきらいですね。
カワイイ、カワイイ、リス。
ぼのぼの、おもいきり、KICK!! します。
むねが、スカッとするね!はっはー!」
と、にこにこ、うれしそうに話してくれた。
その横で、友人は永久脱毛について熱心に私に話してくれた。
展示。いろいろな方が来てくださってる。
ありがとうございます。