2015年9月17日〜29日、茅ヶ崎の okeba gallery&shop で開催した
個展のもようを写真でお伝えします。
遠くまで、たくさんの方にお越し頂きました。
本当にありがとうございました。
新作の「星空」。
会場にて、花びらの傘をもってお出迎えしました。
1階では「天使とバンドネオン」という絵が。
窓際の新作たち。
「これはいける!」とほくそえみながら
ダンボールで額をつくってみました。
出来上がってみると、おおむね
よくも悪くもなかったように思います。
「わたしの心臓」という絵です。
後で思いましたが、まわりの飾りがないほうがこの絵はいいです。
今までに描いた本の装画や挿絵をおもに展示しました。
無地のポチ袋に毎日らくがきしていったもの、
44枚もつるして飾りました。
ラッピングペーパーや、印刷したポチ袋も多数販売しました。
絵詩集「もくもく」も。
展示中は、赤ちゃんからのアートフレンドシップ協会主催による
ギャラリートークも行いました。
小学生数人と、そのお母様方に絵の説明をしましたが、
こどもにもわかるように、とこころがけた結果
おそろしく本質的な話をすることとなりました。
どういう内容だったかというと。
(やや長いですが)以下に記します。
「わたしは、イラストレーターです。
だれかにたのまれて、絵を描くのが、イラストレーターの仕事です。
どうやって絵で仕事をもらうかというと、
ここが一番かんじんなのですが、自分の好きな絵を、好きなように、
まず、描きます。それは、イラストレーターの仕事、というより、
画家の仕事です。
そんなこといわず、遊び、といってもいいです。
その遊びを、つまり、好きなことを好きなようにしてからじゃないと、
絵の仕事は、こないんです」
「絵の仕事がなかなかもらえなかったとき、
みんなに好かれる、人気のある絵をかこうと思って、
人気のあるイラストレーター風に絵を描いたこともありました。
でもそうすると、ふしぎなことに、まったく絵の仕事はこなかったんです。
あきらめて、好きなように描きつづけていたら、徐々にですが、
絵を描く仕事は、くるようになりました」
「わたしがわかったことは、絵で仕事をもらうには、
まず、好きなように、好きなことを、つきつめていく。
それしかないんだな、ということでした」
この話は、小学生のこどもたちに、というより
かれらのお母様方にとてもウケました。
私も話していて、内容の切実さに「おお…」とびっくりしたことです。
他にも古本・カスタマイズワークショップを開催したりと、
忙しくも充実した日々でした。
ワークショップのもようはまた後日レポートします。
開催にあたり、お越しくださった方々をはじめ、
ギャラリースタッフの皆様、搬入搬出を手伝ってくれた友人たちに
熱烈に御礼申し上げます。
ありがとうございました。
2015年11月 MARUU