某日。
近所の小川の両岸はコンクリートで固められている。
その中を、あたりまえのように何羽もの鴨がのったりと泳いだり
枯れ葉色の葦が風にそよいだり
午後の光が水面を銀紙みたいに反射させているのを見る。
大きな真っ白いサギが小川にまっすぐと飛んで降りてくるのも見る。
近くの大学のキャンパスまで歩いて、プールの塩素のにおいをかぐ。
裏山を歩いて、また別の大学のキャンパスへと入る。
大きな洋風の建物の合間に、大きな木がたくさんはえているのを見る。
螺旋状になっている外階段なども見る。
遠くに植物園らしきふしぎな建物をみつける。
そこは老人ホームだと横にいた夫が教えてくれた。